『正義のゆくえ』

てっきりアメリカのよくある映画で、ハリソン・フォードアメリカの悪を暴くもんだと思っていたが大間違いの勘五郎。これはアメリカの移民の物語。
一応ハリソン・フォード演じる移民局員が主人公だが、これはアメリカ永住権、グリーンカードを巡る群像劇である。
不法に働いているメキシコからやってきた移民、
グリーンカードを得るためにユダヤ教徒になったミュージシャン、
911のテロリストを庇う様な事を学校で発表したためにFBIに目をつけられて国外退去させられた女の子、
グリーンカード欲しさに役人と寝たオーストラリア人の女、
永住権が貰える前日に強盗をやらかした韓国人の少年、
さまざまな国の人間が、「永住」を巡って悲劇に遭ったり喜劇に遭ったり、うまいことやったりまずいことやったりする。
日本も人事にあらず・・・