ちょっとずつ払うか、ばっさり一気に払うか。

ローンといふものは鬱陶しい。それなりのものを買ったのだから金払わんといかんのは世の常だけれども、やはりローンはいやである。ある日突然、『貴方はもうローンは払わなくていいです、その商品も貴方のものです』なんていう知らせがきたら嬉しいのに、いや、不気味か。
やはり金は払わんといかんか。
家とか車とかなら兎も角、おれみたいな低収入者の税金や、１０万いくかいかないかするパソコンとかは、ローンで払うべきなのか、それともえいやとばかりに一気に払うべきなのだろうか、
ローンで払うと、分割手数料が発生するから、どう考えても一気に払うほうがいいのだろうが、人といふものは卑しいもので、いやこんなに一気にお金を失っては後々云々…と考えて結局ローンを選ぶ。
おれみたいなウルトラ馬鹿になると、「ローンになると毎月少なくて済むから嬉しいわぁ、得したみたい♪」とイカれた考えに至り、ローンを選ぶ。ああおれは馬鹿だ、どうせ払う額は変わらんのに。（分割手数料が加わるから結果損）
やはり一気に男、
いや、
漢らしくどんと払うべきなのだろう。なぁにちょっと貯金額が寂しくなるだけでさぁね、長い目で見れば得するのだ。何もローン会社の寄生虫共を肥え太らせる必要は無いのさ。
そう啖呵を切ったおれは、税金を分割にして払った。
税金なんて一番一気に払ったほうがいいやつジャマイカ。
早く払っても誰も褒めてくれないが、遅くなったら無駄に金を取る忌々しいものなのだから。
嗚呼。