物臭の極み

暑い日も嫌いだが、寒い日も嫌いだった。
夏の頃は、冬が来ないかなぁ、冬は厚着していれば何とかなるもんなぁとふざけた事を抜かしていたが、今年の冬はそんなおれの甘い考えを吹き飛ばしてくれた。
この間まで長袖シャツ一枚で過ごせたのに、12月が深まっていくにつれて冬は暴走を始めた。今はシャツ、セーター、セーター、おばあちゃんから貰った丹田を着ているがこれでも寒い。
布団から出るのが嫌なレベルで寒いから、布団から出ると、一気に着替えたい。だから寝る前におれは上記の服を脱ぐときに一枚一枚脱がないで、纏めて一気に脱ぐ。
何故なら布団から出る時に一気に着たいから。
物臭もここまできたかと我ながら呆れる。
いよいよおっさんになってきた。
今も奈良はびゅうびゅう風が吹いている。